Build Note 目次へ
PART 1 ・ 第2章

道具をそろえる

2026年11月時点の情報です
この章で考えること
  • 自分の作業の場所を、どう整えておくか
  • AIに任せてよいことと、自分で決めたいことの線を、どこに引くか
  • ふつうのAIチャットと、作るための道具は、何が違うのか

ヒトリキカクがそろえたもの

プログラミング用の特別なソフトや、黒い画面の操作は、最初はいりませんでした。

料金について

プランの名前や料金、使える量は、ときどき変わります。申し込む前に、Claudeの公式サイトで最新の情報を確かめてください。この本では、金額は書かないことにしています。

Claude Codeは、チャットと何が違う?

ふつうのAIチャットに「Webページを作って」と頼むと、画面にプログラムの文字が表示されます。それを自分でコピーして、ファイルを作って、貼りつけて、保存する。直してもらうたびに、これをくり返します。

Claude Codeは違います。あなたのパソコンのフォルダの中で、AIが直接ファイルを作ったり、書き直したりします。コピーも貼りつけもいりません。あなたは「何を作るか」を伝えて、できたものを確かめるだけです。

チャットAIが書いたものを、自分でコピーしてファイルにする。
Claude CodeAIが、選んだフォルダの中に直接ファイルを作る。
だから作品が大きくなっても、迷子になりにくい。

使い方は2通り

Claude Codeには、大きく2つの使い方があります。

ヒトリキカクは、デスクトップアプリを使っています。黒い画面に慣れていなくても、ふだんのチャットに近い感覚で始められたからです。どちらが合うかは、人によって違うと思います。

ヒトリキカクの進め方:準備の5ステップ

画面の見た目やボタンの名前は、アプリの更新で少しずつ変わることがあります。見つからないときは、あわてずに、アプリの中のClaudeに「〇〇はどこですか?」と聞いてみてください。

1. デスクトップアプリを入れる

Claudeの公式サイトから、自分のパソコン用(WindowsかMac)のデスクトップアプリをダウンロードして、インストールします。ほかのアプリを入れるときと同じ手順です。

2. ログインする

アプリを開いて、Claudeのアカウントでログインします。有料プランに入っていることも、ここで確かめました。

3. 作業用のフォルダを作る

作品を入れておくフォルダを、ひとつ作ります。たとえば、ドキュメントの中に my-first-site という名前のフォルダを作ります。

ヒトリキカクは、フォルダの名前を半角の英数字とハイフンにしています。あとでインターネットに公開するとき、名前がそのままWebの住所(URL)の一部になることがあるからです。

4. Claude Codeでフォルダを開く

アプリの中で、Claude Codeを使う画面(Codeのタブ)に切りかえて、さっき作ったフォルダを選びます。これで、AIが作業していい場所が決まります。AIは基本的に、このフォルダの中で作業します。

5. 最初のひとことを送る

頼み方の例

こんにちは。プログラミングは初めてです。 このフォルダで、自己紹介のWebページを作りたいと思っています。 まず、いまこのフォルダに何が入っているか教えてください。

作ったばかりのフォルダなら、「空です」と返ってくるはずです。それで準備は完了です。あとは第1章でやった「頼む → 開く → 確かめる」を、ここで始めればいいだけです。

「やってもいいですか?」と聞かれたら

Claude Codeを使っていると、AIが「このファイルを作ってもいいですか?」「このコマンドを動かしてもいいですか?」と許可を求めてくることがあります。

これは、AIが勝手にパソコンの中を変えないための、大事なしくみです。何をしようとしているのか、わからないまま「許可」を押さない、とヒトリキカクは決めています。わからなければ、聞けばいいのです。

頼み方の例

いま許可を求めている操作は、何をするものですか? やらなかった場合、どうなりますか?

ヒトリキカクの基準では、ファイルを作る、書き直す、といった作業フォルダの中のことなら、たいていは許可しています。逆に、ファイルを消す、作業フォルダの外を触る、何かをインターネットに送るといった操作は、一度立ち止まって説明を聞いてから決めます。あなたなら、どこに線を引きますか。

ヒトリキカクの場合

私は「ヒトリキカク作業場」というフォルダをひとつ作り、その中にWebサイト、iPhoneアプリ、PDFの本を、作品ごとのフォルダに分けて並べています。途中でパソコンをMacからWindowsに替えましたが、このフォルダごと移したので、続きから作ることができました。

つまずきやすいところ

  • フォルダを選ばずに始める。AIがどこにファイルを作ったのか、わからなくなります。最初に必ずフォルダを選びます。
  • 1つのフォルダに、いろいろな作品を混ぜる。1作品に1フォルダ。あとで公開や整理をするときに困りません。
  • 許可を読まずに全部押す。大事なファイルが消えてから気づいても、もどせないことがあります。

あなたなら、どうする?

  1. あなたなら、作品ごとのフォルダにどんな名前をつけますか。
  2. AIに「やってもいいですか?」と聞かれたとき、あなたが許可してよいと思える基準は何ですか。
  3. あなたが使っているAIは、いま「話す相手」ですか。それとも「作る道具」ですか。

ヒトリキカクが大事にしたこと

正解ではなく、ひとつの例です。あなたのやり方と、くらべてみてください。

次の章では、AIにうまく伝えるための頼み方を、もう少しくわしく見ていきます。