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PART 2 ・ 第4章

1ページのサイトを作る

2026年11月時点の情報です
この章で考えること
  • 誰に、何を、どの順番で見せたいか
  • ページの中身と見た目を、どう分けて考えるか
  • どこまでをAIに任せ、どこからを自分の手で直してみたいか

まず、紙に書く

第1章では、自己紹介のページを例にしました。この章では、それを人に見せられる1ページに育てるとしたら、を考えます。

ヒトリキカクは、いきなりAIに頼む前に、紙かメモ帳に次の3つを書き出すようにしています。

3つ目の「上から順に」が、そのままページの見出しになります。授業の板書計画や、プリントの割り付けと同じです。何をどの順で見せるかを決めるのは、AIではなくあなたです。

AIに頼む

書き出したものを、第3章の「4つの材料」に当てはめて頼みます。

頼み方の例

このフォルダの自己紹介ページを、人に見せられる形に作り直してください。 ・見る人:同じ趣味の大人 ・見た人に「話してみたい」と思ってもらいたい ・上から順に:名前とひとこと/好きなこと(3つ)/最近作ったもの/連絡先 ・雰囲気:明るく、親しみやすく ・スマホで見る人が多いので、スマホでも読みやすく ・見た目の設定は、別のファイルに分けてください ・まだ写真は入れないでください

「見た目の設定は、別のファイルに分けて」と書いたのには理由があります。次で説明します。

できたファイルを知る

AIが作り終えると、フォルダの中はこんな形になっているはずです。

my-first-site/作業用のフォルダ
index.htmlページの中身(文章と、その並び)
style.cssページの見た目(色、大きさ、配置)

HTMLは「何が書いてあるか」、CSSは「どう見せるか」を受け持つファイルです。中身と見た目を分けておくと、「色だけ変えたい」「文章だけ直したい」というときに、どこを触ればいいかがはっきりします。ページが増えたときに、見た目の設定を全ページで使い回せるのも利点です。

index.html という名前にも意味があります。Webサイトでは、フォルダを開いたときに最初に表示されるページを、ふつう index.html という名前にします。

少しだけ、中をのぞいてみる

index.html をメモ帳で開くと、たとえばこんな行があります。

<h1>こんにちは、ヒトリです</h1>
<p>ひとり時間に、ものを作っています。</p>

<h1> は大見出し、<p> は段落、というしるしです。しるしで文章をはさんで、「ここは見出し」「ここは段落」とブラウザに教えています。全部を覚える必要はありません。「しるしではさんで書いてあるんだな」とわかれば十分です。

頼み方の例

index.html の中で、自分で文章を直したいときに触ってよいところと、触らないほうがよいところを教えてください。

誤字を1文字直すくらいなら、自分でメモ帳で直してもかまいません。直したら保存して、ブラウザで再読み込みします。自分の手で1か所直してみると、ページとファイルのつながりがぐっと見えてきます。

写真を入れる

写真を入れるときは、まず、作業用フォルダの中に images というフォルダを作り、使いたい写真を入れます。

my-first-site/作業用のフォルダ
index.htmlページの中身
style.cssページの見た目
images/写真を入れるフォルダ
profile.jpg入れたい写真

写真のファイル名も、半角の英数字にしておきます。スマホで撮った写真は「IMG_0123.JPG」のような名前になっていることが多いので、何の写真かわかる名前に変えておくと、あとで迷いません。

頼み方の例

images フォルダの profile.jpg を、名前のすぐ下に入れてください。 丸く切り抜いて、スマホでも大きくなりすぎないようにしてください。 写真のファイルが重すぎる場合は、ページが遅くならないように軽くする方法も教えてください。

スマホのカメラで撮った写真は、そのままだとファイルがとても大きいことがあります。大きい写真は、ページの表示を遅くします。ヒトリキカクは、公開する前に軽くするようにしています。

パソコンとスマホで確かめる

いまはスマホで見る人のほうが多いくらいです。パソコンの画面できれいでも、スマホで崩れていては困ります。

パソコンの中で、スマホの幅を試す

ChromeやEdgeには、ページをスマホの幅で表示してみる機能があります。ページを開いた状態でキーボードの F12 を押すと、右か下に開発用の画面が出ます。その上のほうにある、スマホとタブレットの形のボタンを押すと、スマホの幅で表示されます。

画面の見た目はブラウザの更新で変わることがあります。見つからなければ、AIに「Chromeでスマホの幅を試す方法を教えて」と聞いてみてください。

確かめるところ

気になるところがあれば、第3章でやったように、どの画面で、どこが、どうなっているかを伝えて直してもらいます。

ヒトリキカクの場合

私がはじめてHTMLにふれたのは、教員になってから参加した2か月間の研修でした。そのころは、しるしのひとつひとつを自分の手で打ちこんでページを作っていました。いまは、何を載せるかを伝えれば、AIが書いてくれます。それでも、あのとき「しるしではさんで書くんだ」と知っていたことは、AIが作ったファイルを読むときの助けになっています。

ヒトリキカクのサイトも、特別なしくみは使わず、HTMLとCSSのファイルだけで作っています。この章で作ったページと、つくりは同じです。2026年10月には、いくつものページに分かれていたトップを、上から下へ読み進める1枚のページにまとめ直しました。そのときも、まず載せることと順番を決めてから、AIに作ってもらいました。

つまずきやすいところ

  • 直したのに、変わって見えない。ブラウザが前のページを覚えていることがあります。再読み込みしても変わらないときは、AIに「変更が反映されません」と伝えてください。見た目のファイルを読み直させる工夫をしてくれます。
  • 写真が表示されない。ファイル名の大文字・小文字(JPGとjpg)や、フォルダの場所が違うことがよくあります。そのままAIに伝えれば確かめてくれます。
  • 見た目に凝りすぎる。最初は、読みやすさが何より大事です。飾りは、公開してから少しずつ足せば十分です。

あなたなら、どうする?

  1. あなたのページを見た人に、どう思ってほしいですか。ひとことで書いてみてください。
  2. 上から順に載せることを、紙に書くとしたら、何から書きますか。
  3. 誤字の1文字でも、自分の手で直してみたいと思いますか。それとも、全部AIに任せたいですか。

ヒトリキカクが大事にしたこと

正解ではなく、ひとつの例です。あなたのやり方と、くらべてみてください。

次の章では、作ったページをインターネットに公開したときのことを書きます。