自分のパソコンの中から、外へ
ここまで作ったページは、まだあなたのパソコンの中にしかありません。ほかの人がそのページを見るには、インターネットにつながった場所にファイルを置く必要があります。
この章は、この本の中でも、AIに任せられる部分が少ない章です。お金を払う申し込みや、パスワードを使う設定は、あなた自身の手でやることになるからです。そのかわり、ヒトリキカクは、わからない画面や用語を遠慮なくAIに聞きながら進めました。
ドメインとサーバー
Webサイトを公開するには、2つのものを用意します。家にたとえるとわかりやすいです。
どちらも、専門の会社のサービスを申し込んで借ります。サーバーを借りる「レンタルサーバー」の会社の多くは、ドメインもあわせて取れるようになっています。
お金と契約について
サーバーもドメインも、多くは月ごと・年ごとにお金がかかります。料金、契約の期間、自動で更新されるかどうかは、会社やプランによってさまざまです。申し込む前に、必ず自分で確かめてください。この本では、特定の会社をすすめることはしません。
なお、ファイルを置くだけのページなら、無料で公開できるサービスもあります。どちらがいいか迷ったら、作りたいものを伝えてAIに相談してみてください。
ドメインの名前を決める
ドメインは、あとから変えるのが大変です。名刺に刷ったり、人に教えたりするものなので、じっくり考える価値があります。
- 短く、読み上げて伝わる名前
- サイトの中身や、屋号・名前と結びつく名前
- 「.jp」「.com」などの最後の部分も含めて、空いているか確かめる
頼み方の例
候補が空いているかどうかは、AIにはわかりません。最後は、申し込むサービスの検索画面で確かめます。
ヒトリキカクの進め方:公開の5ステップ
申し込みの画面や設定のボタンは、会社ごとに違います。ここでは流れだけを示します。画面の意味がわからないときは、画面に書いてあることばを、そのままAIに見せて聞くのがいちばんの近道です。
1. サーバーとドメインを申し込む
選んだ会社のサイトで、サーバーとドメインを申し込みます。ここはあなたの手で行います。
2. ドメインとサーバーをつなぐ
住所(ドメイン)と家(サーバー)を結びつける設定です。同じ会社で両方を申し込んだ場合は、ほとんど自動でつながることもあります。設定が必要なときは、会社の案内のページに手順が書いてあります。
設定してから実際に見られるようになるまで、しばらく時間がかかることがあります。すぐに表示されなくても、あわてなくて大丈夫です。
3. ファイルをアップロードする
パソコンの中のファイルを、サーバーに運びます。方法は主に2つです。
- Webファイルマネージャー:サーバー会社の管理画面の中で、ブラウザからファイルを上げる方法。ソフトを入れなくてよいので、はじめての人向きです。
- FTPソフト:ファイルを運ぶ専用のソフトを使う方法。ファイルが多くなると便利です。
どちらの場合も、サーバーの中の決められたフォルダに置く必要があります。どこに置けばよいかは、サーバー会社の案内に書いてあります。
パスワードは、AIに見せない
サーバーやFTPのパスワード、管理画面のログイン情報は、AIとのやりとりに書かないでください。ログインや、パスワードを入れる操作は、あなた自身が行います。AIには「どの画面で何をすればいいか」だけを聞けば十分です。
4. 自分のドメインで開いてみる
アップロードが終わったら、ブラウザのアドレス欄に自分のドメインを入れて開きます。パソコンの中で見ていたページが、そのまま表示されれば成功です。スマホでも開いて確かめます。
5. https にする
アドレスが https:// で始まるページは、やりとりが暗号で守られています。http:// のままだと、ブラウザによっては「保護されていない通信」と表示され、見る人を不安にさせてしまいます。
https にするには、SSLという証明書をサーバーに設定します。多くのレンタルサーバーでは、管理画面から無料で設定できるようになっています。設定したら、サイトの中に書いた自分のページへのリンクも、https:// にそろえておきます。
頼み方の例
直したら、どのファイルを上げればいい?
公開したあとも、サイトは何度も直していきます。直すたびに、変えたファイルだけをサーバーに上げ直します。どのファイルを変えたのかは、AIに聞けば教えてくれます。
頼み方の例
アップロードは、AIではなくあなたが行う作業です。だからこそ、一覧にしてもらってから上げると、上げ忘れがなくなります。
ヒトリキカクの場合
ヒトリキカクのサイトは、レンタルサーバーとドメインを借りて公開しています。ファイルのアップロードは、いまも私が手で行っています。作業が終わるたびに、AIに「アップロードするファイル」と「サーバーで消すファイル」を一覧にしてもらい、それを見ながら上げています。https にしたのは2026年10月でした。サーバー会社の無料の証明書を設定したあと、サイトの中に600か所以上あった「http://」の書き方を、AIと一緒に一度に書きかえました。
つまずきやすいところ
- 決められたフォルダの外に上げてしまう。上げたのに表示されないときは、まず置いた場所を確かめます。
- 上書きで、サーバーにしかないファイルを消してしまう。サーバー側で直接書きかえたファイルがあるときは、先にパソコンへ取ってきておきます。
- 上げたのに、古いページが表示される。ブラウザが前のページを覚えていることがあります。再読み込みや、少し時間をおいてから見てください。
- ファイル名の大文字・小文字の違い。パソコンでは表示されたのに、サーバーでは写真が出ない、ということがあります。名前は半角の小文字でそろえておくと安心です。
あなたなら、どうする?
- あなたのサイトの名前(ドメイン)に、どんな思いをこめたいですか。
- お金をかけて自分の住所を持つか、無料で始めるか。あなたならどちらにしますか。
- 公開したら、最初に誰に見てもらいたいですか。
ヒトリキカクが大事にしたこと
正解ではなく、ひとつの例です。あなたのやり方と、くらべてみてください。
- サーバーは家、ドメインは住所、アップロードは引っ越し
- 申し込み・パスワードを使う操作は自分の手で。パスワードはAIに見せない
- わからない画面は、書いてあることばをそのままAIに見せて聞く
- https にして、サイトの中のリンクもそろえる
- 直したら、変えたファイルを一覧にしてもらってから上げる
公開すると、ページは世界中から見られるようになります。次の章では、そのページを人に見つけてもらうために、ヒトリキカクが何をしたかを書きます。