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PART 2 ・ 第6章

見つけてもらう

2026年11月時点の情報です
この章で考えること
  • 自分の作品を必要としている人は、どこにいるのか
  • 検索や数字と、どう付き合うか
  • 広告を入れるかどうかを、何で決めるか

公開しただけでは、誰も来ない

サイトを公開すると、世界中の誰でも見られるようになります。けれど、見られるようになることと、見に来てもらえることは別です。住所があっても、誰にも知らせなければ、人は訪ねてきません。

人がサイトにたどり着く道は、大きく3つあります。

この章では、主に検索と、その下ごしらえを扱います。SNSでの告知や、作品どうしをつなぐ話は、第12章でくわしく書きます。

検索のために、ページに入れておくもの

検索サービスは、ページに書いてあることを読んで、「このページは何について書いてあるか」を判断します。読む人には見えにくいけれど、検索サービスやSNSが読む情報が、ページの中にはいくつかあります。

どれも、ページの見えない部分に書き込むものです。書き方を覚える必要はありません。AIに頼めば入れてくれます。あなたが考えるのは、そこに何と書くかです。

頼み方の例

このページに、検索とSNS用の情報を入れてください。 ・タイトル:ヒトリの自己紹介|ひとり時間に作ったもの ・説明文:ひとり時間に作ったWebページや小物を紹介しています。(80字くらいにまとめてください) ・SNSで共有したときに出る画像は images/ogp.jpg を使ってください 入れたあと、それぞれどこに表示されるのかを教えてください。

いちばん大事なのは、中身

見えない情報を整えるのは、あくまで下ごしらえです。検索で上のほうに出るかどうかを一番左右するのは、そのページが、読んだ人の役に立つかどうかです。

誰の、どんな困りごとに答えるページなのか。ほかのページにはない、あなたならではの経験や工夫が書いてあるか。AIに文章を整えてもらうのはかまいませんが、中身の芯は、あなたの経験から出てくるものです。

Googleに知らせる

新しいサイトは、検索サービスに見つけてもらうまで時間がかかります。Googleの場合、Search Console(サーチコンソール)という無料の道具で、「このサイトがあります」と知らせることができます。

手続きの中で、確認用の文字列をページに入れたり、確認用のファイルをサーバーに上げたりすることがあります。その部分はAIに手伝ってもらえます。ログインや手続きのボタンは、あなたが操作します。

頼み方の例

Search Consoleに知らせるための、サイトマップのファイルを作ってください。 このフォルダの中で、公開しているページだけを入れてください。 入れなかったページがあれば、その理由も教えてください。

何人来たかを、数字で見る

サイトに何人が来て、どのページがよく読まれているか。それを数字で見られるようにするのがアクセス解析です。よく使われているのが、Googleの無料の道具Googleアナリティクスです。

使い始めるには、Googleアナリティクスの画面で登録をして、もらった計測用のコードを、サイトの全ページに入れます。コードを全ページに入れる作業は、AIに頼めます。

頼み方の例

Googleアナリティクスの計測用コードを、このサイトの全ページに入れてください。 コードはこれです。 (ここにGoogleアナリティクスの画面でもらったコードを貼りつける) 入れたページの一覧を、あとで確かめられるように出してください。

計測用のコードは、ページを開けば誰でも見られるもので、パスワードとは違います。ただし、Googleアカウントのパスワードは、これまでどおりAIに見せません。

広告を出したいなら:AdSenseの審査

サイトに広告を出して収入を得るしくみに、GoogleのAdSense(アドセンス)があります。申し込むと審査があり、合格したサイトだけが広告を出せます。

審査の基準は公開されている範囲でしかわかりませんし、変わることもあります。それでも、ヒトリキカクの経験からは、少なくとも次のものはそろえておきたいところです。

頼み方の例

このサイトでAdSenseの審査を受けたいと思っています。 いまのサイトに足りないと思われるところを、一覧にしてください。 まだ直さずに、優先する順に並べてください。

プライバシーポリシーのひな形はAIに作ってもらえますが、自分のサイトで実際に何をしているかに合わせて、あなたが読んで確かめてください。運営者の情報をどこまで載せるか(名前、住所など)も、あなたが決めることです。

ヒトリキカクの場合

教員だったころ、勤めた学校でWebサイトを作る担当になったことがあります。受験する生徒の倍率が1倍を超えたり、学校を見に来てくださる方が増えたりしたとき、「Webが少しでも役に立ったのかもしれない」と、うれしくなったのを覚えています。見つけてもらうことの手ごたえを知ったのは、あのときでした。

ヒトリキカクのサイトは、AdSenseの審査に2回落ちています。理由はどちらも「有用性の低いコンテンツ」でした。1回目のあとは、プライバシーポリシーのページを新しく作り、問い合わせのページを充実させ、「試作版」「制作例」のような、作りかけに見えることばを外しました。ページごとの説明文も、1つずつ書き分けました。2回目のあとは、運営者の情報(屋号と経歴)を足しました。住所は載せない、と自分で決めています。

つまずきやすいところ

  • 公開した次の日に、検索に出ないとあせる。新しいサイトが検索に出るまでには、日にちがかかります。
  • 「検索に出さない」設定を消し忘れる。作りかけのページには、検索に出さないためのしるし(noindex)を入れることがあります。公開するときに消し忘れると、いつまでも検索に出ません。
  • 数字に振り回される。アクセス数は、毎日上がったり下がったりします。週や月の単位で見るくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
  • 広告を貼りすぎる。読みにくいページは、人が離れていきます。広告より先に、中身です。

あなたなら、どうする?

  1. あなたのページは、誰の、どんな困りごとに答えるものですか。
  2. アクセスの数字を、どのくらいの間隔で見るのが、あなたにとってちょうどいいですか。
  3. あなたの作品に、広告は合いますか。合わないとしたら、ほかにどんな続け方がありますか。

ヒトリキカクが大事にしたこと

正解ではなく、ひとつの例です。あなたのやり方と、くらべてみてください。

これで第2部「Webサイトを作る」はおしまいです。次の部では、同じやり方でPDFの本を作って売ったときのことを書きます。