Build Note 目次へ
PART 5 ・ 第12章

作ったものを届ける

2026年11月時点の情報です
この章で考えること
  • 自分の作品を、誰に、どう届けたいか
  • 作った過程を、どんなことばで語るか
  • 作品どうしを、どうつなげていくか

作ることと、届けることは別の仕事

サイトを公開した。本を売り出した。アプリがApp Storeに並んだ。それでも、知らせなければ、ほとんど誰にも気づかれません。第6章で見た「検索」は、時間をかけて効いてくる道です。この章では、もっと直接、自分から知らせにいく道を扱います。

「宣伝は苦手」という人も多いと思います。けれど、届けることは、押し売りとは違います。あなたの作ったものを必要としている人に、その存在を教えてあげることです。

どこで知らせるか

知らせる場所には、それぞれ得意なことがあります。全部をやる必要はありません。あなたが続けられそうな場所は、どこでしょうか。

note・ブログ長い文章で、作った理由や過程を伝える
Instagram画像で、見た目や中身をひと目で伝える
X など短い文で、できたこと・更新したことを早く伝える
YouTube動画で、使っている様子や雰囲気を伝える
自分のサイトすべての作品の入口。ほかの場所からのリンクの行き先

どこで知らせるにしても、最後の行き先はあなたのサイトにしておくと、作品が増えても迷子になりません。

「作った過程」は、それ自体が読み物になる

経験ゼロからAIと一緒に何かを作った。その過程そのものが、同じことをしようとしている人にとっては、とても役に立つ読み物になります。うまくいったことだけでなく、つまずいたこと、迷ったことも含めてです。

作業の記録は、AIとのやりとりや、フォルダの中の変更の履歴に残っています。それをもとに、AIに下書きを手伝ってもらえます。

頼み方の例

今日このフォルダで行った作業を、時間の順に一覧にしてください。 それをもとに、noteに書く記事の材料にしたいので、 「今日いちばん大きかった出来事」と「つまずいたところ」を3つずつ挙げてください。

ただし、気持ちや考えは、あなたにしか書けません。なぜ作ろうと思ったのか。できたとき、どう感じたか。AIに整えてもらうのは文の形までにして、中身はあなたのことばで書きます。

告知の文章と画像をAIと作る

投稿の文章

頼み方の例

BOOTHで売り出したPDFの本を、Instagramで知らせたいです。 ・本の内容:(本の紹介文を貼りつける) ・読んでほしい人:英語をやり直したい大人 ・投稿の文章を、1行目で何の本かわかるように書いてください ・ハッシュタグは5つまで ・リンクは押せないので、「プロフィールのリンクから」と案内してください

場所ごとに、決まりやくせがあります。Instagramの投稿の文章に書いたURLは押せない、ハッシュタグの数は多ければいいわけではない、など。こうした決まりは変わることもあるので、気づいたことはメモ(CLAUDE.md)に書いておいてもらうと、次から同じ失敗をしません。

画像と動画

第8章で商品ページの画像をプログラムで作ったように、告知の画像や短い動画も、プログラムで作れます。一度しくみを作っておけば、新しい作品のたびに、中身を差し替えるだけで作り直せます。

頼み方の例

Instagramに載せる縦長の画像を5枚作るプログラムを作ってください。 1枚目は表紙と本の名前、2〜4枚目は中身の見本、5枚目は「BOOTHで販売中」の案内です。 ほかの本を出したときにも使い回せるようにしてください。

生成AIで作った画像を使うときは、そのサービスの利用の決まりを確かめておくと安心です。人から受け取った写真は、誰が撮ったものか、使ってよいものかを確かめてから使います。

作品どうしをつなぐ

作品が2つ、3つと増えてきたら、作品どうしをつなぎます。ひとつの作品を気に入ってくれた人が、ほかの作品にも自然にたどり着けるようにするためです。

頼み方の例

私の作品は、Webサイト、PDFの本2冊、iPhoneアプリ1つです。 それぞれの作品から、ほかの作品へどうつなげればいいか、案を出してください。 作品ごとに「どこに」「何を」置くかを表にしてください。

ヒトリキカクの場合

アプリを作っている途中から、noteで開発の記録の連載を始めました。第1回は2026年9月、まだ審査に出す前のことです。毎日の作業をAIに振り返ってもらって材料にし、気持ちのところは自分のことばで書いています。

本を売り出したときは、Instagramに画像5枚の投稿と、リンクつきのストーリーズで知らせました。画像は、PDFのページを使ってプログラムで作っています。YouTubeでは、場所を変えた環境音の自習動画を出していて、短い紹介動画も、台本を書けばプログラムで作れるしくみを用意しました。

そして、サイトのトップでは、自習室、アプリ、本、ゲーム、動画を「学ぶ・考える・休む」の3つに分けて並べています。どこから来た人も、ほかの作品に出会えるようにするためです。

つまずきやすいところ

  • 全部の場所で、一度に始める。続かなければ意味がありません。1つか2つから。
  • 宣伝ばかりになる。作った過程、使い方、ちょっとした工夫。役に立つ投稿の合間に、知らせを混ぜます。
  • リンク先がばらばら。行き先はできるだけ自分のサイトにそろえます。
  • AIの文章をそのまま出す。あなたのことばになっているか、声に出して読んでから出します。

あなたなら、どうする?

  1. あなたが無理なく続けられそうな、発信の場所はどこですか。
  2. 作った過程の中で、あなたが人にいちばん話したいことは何ですか。
  3. あなたの作品どうしをひとつにまとめる「ひとこと」を考えてみてください。ヒトリキカクの場合は「ひとり時間を、自分のために」です。

ヒトリキカクが大事にしたこと

正解ではなく、ひとつの例です。あなたのやり方と、くらべてみてください。

次はいよいよ最後の章です。AIと長く一緒に作っていくためのコツを、失敗の記録とあわせてまとめます。