Chapter 02
Claude視点で見た「詳細なプロンプト」の作り方
Claudeは、指示に書かれていないことは合理的な仮定で埋めます。逆に言えば、 仮定してほしくない部分ほど、明示的に書く価値があるということです。 ここでは、Claude側から見て「これがあると助かる/これが無いと困る」という観点でプロンプトの組み立て方を整理します。
2-1プロンプトの基本構造
教育サイトの制作依頼は、次の5つのブロックに分けて書くと、Claudeが一度で意図を汲みやすくなります。
| ブロック | 書く内容 |
|---|---|
| ① 役割・目的 | 誰向けの何のサイトか(例:「中学2年理科の授業補助サイト」) |
| ② 構成 | ページ数・単元数・各ページに含める要素 |
| ③ 素材・制約 | 準拠する教科書、使ってよい表現、使ってはいけない表現 |
| ④ 品質基準 | 学年相応の語彙、事実確認の方法、体裁の統一ルール |
| ⑤ 出力形式 | 1ページのHTMLか複数ファイルか、確認しながら進めるか一気に作るか |
2-2弱いプロンプト vs 強いプロンプト
同じ依頼内容でも、書き方次第でClaudeが持てる情報量が大きく変わります。実例で比較します。
弱い例
中学生向けに、光合成についてわかりやすく説明するページを作って。
強い例
中学2年理科・生物分野「光合成」の解説ページを1ページ作成してください。対象は中学2年生、教科書は東京書籍準拠です。構成は①光合成とは何か(定義)②必要なもの(光・水・二酸化炭素)③化学反応式(簡略化した文字式)④植物にとっての意味、の4段落。中学生が習っていない化学記号(分子式)は使わず、言葉で説明してください。
弱い例
歴史の年表ページも作って。
強い例
日本史「明治維新」の年表ページを作成してください。1853年のペリー来航〜1889年の大日本帝国憲法発布までを対象とし、年号・出来事名を一覧化してください。年号や出来事の詳細に自信が持てない場合は、断定せず「要確認」と注記してください。
💡 強いプロンプトに共通する要素
① 対象の学年・教科書を明記している ② 構成要素を段落・項目レベルまで指定している
③ 「やってはいけないこと」(未習の記号を使わない、断定しない)を明記している。
この3点だけでも、生成AI特有の「もっともらしいがずれた内容」を大きく減らせます。
2-3「一気に作る」か「対話で詰める」かを最初に伝える
複数ページのサイトを作る場合、Claudeに「まず全体の構成案を提示してから、承認を得て各ページを作る」よう 指示すると、認識のズレを早い段階で修正できます。逆に、慣れている題材で細部までイメージが固まっている場合は 「確認を挟まず一気に作成してください」と明示したほうが速く仕上がります。
PROMPT 例:段階確認を依頼する場合まず、単元一覧とページ構成案(見出しレベル)だけを提示してください。
本文の執筆は、私が構成案を確認してOKを出してからにしてください。
PROMPT 例:一気に作成を依頼する場合構成案の確認は不要です。以下の単元一覧と各単元の学習目標に基づいて、
全ページを一度に作成してください。不明点があれば、作成前にまとめて質問してください。
2-4参考資料はできるだけ「渡す」
教科書のPDF、既存のプリント、学校独自の用語集などがあれば、要約せずそのままアップロードして参照させるのが最も確実です。 Claudeは渡された資料の範囲内で書くよう指示された場合、その範囲を超えて断定することを避けやすくなります。 資料が無い場合でも、「一般的な検定教科書の範囲で」など、参照する情報の性質を伝えるだけで精度は上がります。
⚠️ ありがちな失敗
「良い感じに」「丁寧に」「わかりやすく」といった形容詞だけの指示は、Claudeにとって解釈の幅が広すぎます。
形容詞を使う場合は、必ず1つでも具体例とセットにしてください(例:「わかりやすく」→「小学生向けの本にあるような、
短い文で区切った説明にしてください」)。