ケース1:上司への進捗報告メール

場面:人に伝える/タスクが遅れ気味なとき

件名:案件名 進捗のご報告と相談 お疲れ様です。案件名について、現状をご報告します。 【現状】今どこまで進んでいるか 【課題】つまずいている点・原因 【対応案】自分なりの対処案 【相談】判断してほしいこと・期限 お忙しいところ恐縮ですが、いつまでにご意見をいただけますでしょうか。

ケース2:頼みにくいお願いをするメール

場面:人に伝える/相手の負担になりうる依頼

件名:依頼内容のご相談 お忙しいところ恐れ入ります。背景(なぜ今この依頼が必要か、簡潔に)のため、依頼内容をお願いできればと考えております。 ご負担をおかけしてしまい恐縮ですが、期限までにご検討いただけますと幸いです。難しいようであれば、その旨だけでも教えていただけると助かります。

ケース3:会議メモを議事録に整えてもらう

場面:生成AIに伝える/取ったメモを清書したいとき

あなたは議事録作成を担当する事務局です。 以下は会議名で取った箇条書きのメモです。これを議事録の形式に整えてください。 前提:出席者は部署名・役職のメンバーです。 依頼: ・「決定事項」「保留事項」「担当者と期限が決まったタスク」の3つに分類する ・誰の発言かわからないものは断定せず「〜という意見が出た」と表現する ・全体を400字程度にまとめる メモ: (ここに取ったメモを貼り付ける)

ケース4:資料のたたき台を作ってもらう

場面:生成AIに伝える/企画書や提案資料の初稿がほしいとき

あなたは部署・役割の企画担当です。 目的:社内提案/顧客提案用の資料のたたき台を作りたいです。 前提: ・テーマ:企画のテーマ ・背景:なぜこの企画が必要か ・制約:予算・期間・使えるリソースなど 依頼:「現状の課題」「提案内容」「期待される効果」「概算スケジュール」の4つの見出しで、それぞれ3〜4行にまとめてください。断定できない数値には「要確認」と付記してください。

最後の一文がポイントです。AIに事実確認の限界を先に伝えておくと、もっともらしい数字を断定口調で書かれるのを防げます。

ここまでのまとめ

道具が増えても、「何を伝えたいかを自分の中ではっきりさせる」作業は、結局のところ人にしかできません。そして出来上がったものが本当に正しいかを確かめるのも、最後は人の役目です。生成AIは下書きを速くしてくれますが、文章力そのものの価値は、むしろこれからのほうが高まっていきます。

第3章で見たように、文章そのものがよく書けていても、情報量の多さや見せ方次第で伝わり方は変わります。共通の原則、人への伝え方、見せ方、AIへの伝え方。ここまでの内容を実際の場面で組み合わせて使ってみてください。