夕方の光が差し込む、誰もいない教室

先生たちに、子どもたちに、いま起きていること。

授業も、生活指導も、部活動も、保護者対応も。そして、学びの場の選び方も。学校を取り巻く環境が大きく変わるなかで、教職員と子どもたちの双方に何が起きているのかを、公的な統計と報道をもとに、事実として静かに記録していくサイトです。

Photo: Allen Y / Unsplash

いま、数字が語っていること

2024〜2025年に公表された公的統計から。詳しい出典は各ページ末尾と出典・データ集にまとめています。

7,087人 精神疾患による病気休職者数(2024年度・全教育職員の0.77%)。前年度よりわずかに減ったが、2年連続で7千人台の高止まり。
52.1/55.1時間 教員の週あたり仕事時間(小学校/中学校、OECD・TALIS2024)。参加48の国と地域の中で最長。
35万3,970人 小中学校の不登校児童生徒数(2024年度)。12年連続で増加し、過去最多を更新。
76万9,022件 いじめの認知件数(2024年度、小中高・特別支援学校計)。4年連続で過去最多を更新。
2.9倍 公立学校教員採用試験の倍率(2025年度)。統計開始以来はじめて3倍を割り込み、8年連続で低下。
3,662人 教職員の未配置数(2025年5月時点、36都道府県12政令市・全日本教職員組合調査)。
29万87人 通信制高校の在籍生徒数(2024年度)。過去最高を更新し、高校生の約11人に1人が選ぶ進路に。詳しくは学びの多様化のページへ。
About this site

このサイトについて

日本の学校の先生たちは、以前より年々やるべき仕事が増えています。教科指導や生活指導、部活動指導、保護者対応に加えて、ここ数年はICT教育やGIGAスクール構想への対応も求められるようになりました。児童生徒・保護者との関係も、教職員同士の関係も、以前と比べて複雑になってきています。

このサイトは、そうした教育現場の「いま」を、文部科学省・スポーツ庁・OECDなどの公的な調査結果や報道をもとに、できるだけ事実に基づいて一つひとつ書き留めていくものです。特定の政党や政策の是非を主張することを目的とはしていません。ただ、日々教室に立ち続けている先生たちがいて、その先生たちの働く環境について、社会全体で知っておくべき事実がある、という思いでまとめています。

教職員の負担が増える一方で、学校というシステムそのものと距離を置く動きも広がっています。通信制高校の在籍者数は6年連続で過去最高を更新し、フリースクールや「学びの多様化学校」など、学校以外の学びの場も各地で増えています。これは、これまでの一斉指導・毎日登校を前提とした学校のあり方が、多くの子どもや家庭にとって「合わない」ものになりつつある、という一つのサインとして読むこともできます。教職員の課題と、学びの場の多様化は、別々の現象ではなく、同じ土壌から生まれている可能性がある。そう考え、このサイトでは両方を扱っています。

学校が児童生徒を「学校へ振り向かせる」時代から、児童生徒やその家庭が「わかる授業、合う学びの場」を選ぶ時代へ。もしそうした転換が本当に起きているのだとすれば、それは学校の中の働き方改革だけでは解決しない、もっと根本的な問いを教育全体に投げかけていることになります(詳しくは学びの多様化のページで扱っています)。

9つのテーマに分けて、それぞれのページで「何が起きているか」「どんな数字があるか」「どんな改善の動きが始まっているか」を整理しました。関心のあるテーマから読んでいただけます。